飛び石の意味を解説
飛び石と聞くと、車をお持ちの方はボディや窓ガラスへの飛び石を想像してあまり良い印象はお持ちにならないでしょうが、お墓に関しての「飛び石」は、良い意味と悪い意味があります。
良い意味での飛び石は、歩幅に合わせるような間隔の開いた敷石で、その墓の入口(参道)から墓石に向かっています。土や砂利の上を歩きやすくし、雨により履物が汚れる心配がありません。敷地が広い墓に多く、見かけたことがない方は、日本庭園の飛び石と同じようなものですので、それを想像してもらえば分かりやすいと思います。
お墓の飛び石は
- 平らで正方形、もしくは長方形
- かなりシンプルで等間隔
- 墓石と同じ石材を使用している場合が多い
と、日本庭園に比べるとバリエーションは限られています。
この飛び石は、間隔を開けることなく敷き詰めますと、踏み石と呼び名が変わります。
悪い意味での飛び石は、仏事などに関することではなく、地震という災害が引き起こす現象を差します。
1978年、宮城県沖地震で多くのお墓が倒れ、ピンを入れるという対策がなされました。ですが1995年に阪神淡路大震災がおき、墓石が上下に大きく動く「飛び石」現象が起こりました。
震災以降の墓石には様々な対策がなされているようですが、それ以前のお墓には対策がされていませんので、地震がきた場合には倒れてしまう場合があります(震度などによりますが)
1978年以降の耐震対策がなされたお墓でも、飛び石現象が起こるような地震では倒れてしまう可能性があります。またそれ以前に立てられた方は、お墓の地震対策も考えておいた方がよいかもしれません。
先祖伝来の墓が地震により倒れ壊れては、予算も痛いのですが、なによりご先祖様に申し訳がたちません。