墓石が地震で倒れました。どうすればよいでしょうか?
地震の被害に遭われたとのこと、御苦労、ご心痛の程、お察しいたします。地震などの災害時に被害を受けるのは、自宅の家屋などばかりではありません。お墓も墓石が倒れたり、周囲の地盤などの影響で傾いたりと被害が出る可能性があります。現在では耐震性に優れたお墓や免震構造で作られたお墓もあります。古くなったお墓のリフォーム時などにこれらのお墓に建て替えする人も少なくあり
さて、お墓の墓石が倒れたとのことですが、墓所のある霊園内の他家のお墓はどうなっていたのでしょうか。もしもその霊園全体の地盤が弱かったり、地盤改良をしていないのであれば、他のお墓も被害にあっているかもしれません。
基本的に地震などで倒壊した墓石の修繕、改修などは、墓所の使用者になります。霊園側には前述した地盤の弱さが前もってはっきりと分かっていたのにもかかわらず、改良工事などを怠ったなどの落ち度がはっきりしていなければ、これらの請求をすることはできません。
自分の家のお墓の墓石などが倒れているのを目の当たりにするとショックも大きいでしょうが、まずは慌てずに石材店などに連絡をしましょう。
お墓の中で使われているのは石材です。しかも普通の石よりも目の積んだかなり重量のあるものです。見た目よりも重量があり、これくらいならと動かそうとして二次災害を引き起こす恐れもあり大変危険です。また、見た目には割れやひびなど無い様でも、見えない部分に破損があり、そこから大きく割れたり、倒れたりする可能性もあります。自分で何とかしようなどとは考えず、専門家の力を借りましょう。倒れた墓石の修繕ですが、これにはパターンがいくつかあります。
お墓の部分的なリフォーム例としましては、次のようなものが多く見られます。
パターン1 墓石(棹石)が倒れたが、割れは確認できない状態
この場合には検査をして内部にも異常がなければ、再設置をして、キズや欠けなどを研磨して直します。棹石など大きい部分の再設置や大幅なズレ直しには大体数万円ほどかかります。小さなズレや小さな部分(花立、香炉など)であれば、1万円前後で行うところもあります。接着だけでなく、耐震の為に棹石に鉄柱を入れるなどすると価格は上がります。
パターン2 墓石が倒れ、棹石などが割れてしまった場合
お墓は家の心の礎ともなる大切な場所です。特に棹石が割れて家紋や家名に傷などがある場合には、建替えも考えなくてはいけません。ご先祖様や自分たちの子孫のためにも耐震(免震)構造の墓石を選んで、次こそ末永く残していけるように願いを込めましょう。
ところで、最近ではお墓の保険なるものが存在しているそうです。もちろんある一定の基準内で地震などの災害時にも利用できます。こういったいざとなった時の備えも利用して、大切なお墓を守っていきましょう。
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