墓守の意味を解説
「墓守」とは、現代の日本で使われる場合、「墓地の管理人」と考えるのが良いでしょう。墓守がなしてくれる役割とは、故人を埋葬した墓地によって異なります。仏教式の埋葬方法で、お寺に納骨をしたとしても、必ずしそのお寺のお坊さんが墓守をしてくれる…とは限りません。その墓地の経営母体が、地域による共同のものなのか、私営私設のものなのかにもよって異なりますし、宗派によっても差異が出て来ます。選択したプランや料金によっても違いは出て来ます。神社の神式や、教会のキリスト方式でも同様です。遺族として墓守にしてほしいことはなんなのか、故人の遺言はあるのか、予算や立地はどうなっているのかを吟味した上で、墓守の対応によって墓地を選択する人も多いです。先祖代々の墓がある場合でも、別途墓守を頼む人もいます。
一般的に、墓守(前述した、墓地の管理人として)がしてくれることを挙げてみましょう。
- お供えもの(花、食べ物等含む)の管理…枯れた花や悼んだ物の撤去、処分
- 墓地全体の掃除
- 卒塔婆、墓標の確認、整備…修復が必要な部分を発見した場合、遺族や石工に連絡をする
この辺りが、一番オーソドックスな対応です。そのお寺と別の業者によっては新しく花を供えてくれたり、特定の品物を持っていってくれたり、読経を頼んでくれたりするところもあります。遠方に住んでいて、なかなかその墓地までいけない遺族が頼む場合が多いです。
墓石をチェックすることは、石材屋に依頼する場合もあります。定期的に見回って、修繕が必要な部分がないか確認してくれるところもあります。
地域によっては、「墓守の派遣センター」もあります。墓地の管理人が、前述したようなことをしない場合(または管理人が不在の場合)に依頼する人が多いです。
作業回数に準じた料金の他に、別途花代や写真代を頼む人もいます。