納骨堂の意味を解説
「納骨堂」とは、その名の通り、遺骨を納めておくところです。宗派によってその形態や納骨方法、法要関連や時期、かかってくる費用にも違いが出て来ますが、基本的にはお墓と同じです。お墓に遺骨を納めるのではなく、お寺や神社、教会などの集合された場所に遺骨を納め、仏壇・祭壇・位牌等と共にします。お墓と納骨堂とどちらもつくる人もいますが、大抵の場合はどちらかだけで、「遺骨を納めて追悼する場所」、という認識が一般的でしょう。
「納骨堂」と「お墓」の違いとして、納骨堂の場合、そのお寺や神社、教会の担当者が、日々手入れをし、供養をしてもらえることから、遠方の遺族などがこのシステムを使用することも多くなっています。
また、都心部などの土地が少ない場所では、お墓をたてようにも莫大な費用がかかってしまう場合が多いため、納骨堂を利用した方が、よりきちんとした供養をすることが出来るということで、この選択肢をとる人も多いです。万位が一の場合、無縁仏になってしまうことを避けることが出来るというメリットを挙げる人もいます。
日本国内の場合、多くは「仏教方式」の納骨堂が多く、堂内に本尊を置くところも多いですが、「神道形式」のもの、また「キリスト教形式」のものもあるため、多様な宗派の人が納骨堂のシステムを使えるようになっています。
近年増加傾向にある「屋内霊園」は、この納骨堂のシステムを利用したものであり、マンションタイプで屋内に設備をつくることにより、少ない土地でもきちんと故人を祀ることが出来ると言われています。
前述した通り、納骨堂の形式の特徴を反映すると、見積もり価格を出す場合、念頭に入れなくてはいけないのは、
- 一人用のものと家族用のものでは値段が違う(都内の平均は、一人用が約50万円、家族用が約100万円)
- 立地条件によって大きく差が出る(地価の影響を受けやすいため、都心ほど高額になる傾向)
- 加入料金と年間料金が別の場合がある(その期間も場所によって異なります)
使用を考えている納骨堂がある場合、まずはその納骨堂のシステムをきちんと調べましょう。