御影石の意味を解説
御影石とは、花崗岩(かこうがん)質岩石の別名で、成分は石英、長石を主成分とし、雲母が10%ほど含まれた石材です。また花崗岩だけでなく,セン緑岩,斑レイ岩,セン長岩など完晶質の深成岩のすべてを指して用いられることがあるため,御影地方に産する本来の御影石を本御影と呼んで区別することがあります。
御影石の種類は採掘される石材の産地によって種類が分類されています。これは同じ御影石でも、配合されている成分の違いや結晶化されるまでの時間などの違いによって、強度や耐久性、色や模様などの違いが生じているためです。
御影石は日本では昔から石材として城の石垣や石橋、鳥居などに使われきました。また近代建築では国会議事堂の外壁として使用され、お墓や庭にある灯篭や水鉢、橋の欄干や記念碑などに使われています。
- 耐久性がある
- 耐摩耗性が強い
- 風化に強い
- 磨けば光沢がでる
御影石はその特徴として上記のような事項が挙げられます。
また、御影石は色別で黒御影、赤御影、白御影、桃御影、錆御影と分けられます。
吸水率が低く、硬度が高い、墓石としても人気の高い御影石ですが、その硬度が加工に手間をがとられる原因にもなっています。ですが逆に職人さんによると加工を始めるとすぐにその御影石が上質なのかどうなのか分かってしまうそうです。ですが良質の御影石は天然素材ですので数に限りがあり、人気素材や生産量が少ない石は高くなります。値段が高いからといって、必ずしも耐久性が高いとは限りませんので、その点だけはご注意ください。上質な御影石は値段の方も高価になりますが、子々孫々に受け継がれるお墓ですのでやはり材質には気をつかいたいものです。