壁墓地の意味を解説
壁墓地とは、板状になっている墓石の事を指します。一般的に、板状の墓石を壁に沿うような形で設置し、下部の納骨棺に遺骨を安置します。昨今の土地事情や霊園、墓地不足で急速に台頭している墓地スタイルとなります。広いスペースを必要とせず値段も通常の墓石と比較して安いことが急速に対している原因と考えられています。壁墓地に限らず墓地のスタイルは新しいタイプのものが数多く登場しています。
墓地にはいつくかの分類、タイプがあります。代表的なものとして以下のようなものが挙げられます。
芝墓地
緑地墓地
ガーデン墓地
ガーデニング墓地
ゆとり墓地
いずれも時代と共に墓地への意識が変わった結果と言えます。価値観が変わり、自分の墓も自由にカスタマイズしたいと言う意識が高まったのです。自由にカスタマイズしたいと言うよりは、霊園・墓地不足、経済不況の中で省スペースで安価な墓地が求められた結果なのです。
壁墓地は時にウォール墓地、ウォールモニュメント墓地などとも呼ばれているように、洋風の流れを汲んでいます。海外ではメジャーで、シチリア島のパンターリカの岩壁墓地遺跡は世界遺産にも登録されています。パンターリカの岩壁墓地遺跡は紀元前13世紀に存在していたと言われており、壁墓地の元祖と考えられています。
よく無宗教の方々を中心に採用されていますが、抵抗があると言う方が居ることも事実です。また、壁墓地は基本的に壁、名前、納骨棺と形式が一緒の為、自由度が低い墓地として認識されています。故人の意志は様々なものがありますが、質素な墓地を好んでいた方にはピッタリだと思いますが、自分の墓は人よりも派手にしたい、自分なりの個性を出したいと言う方には不向きです。
今現在墓石の老朽化や地震、豪雨などの自然災害による墓石の損害にお困りの方で余計なコストをかけたくない、墓石を新調したくないと言う方には壁墓地と言う選択肢は魅力的です。
壁墓地と言っても、新調、買い替えとほとんど変わらぬ出来栄えになることは、間違いありません。