建墓権の意味を解説
建墓権とは墓石を建立する権利の事といわれており業者である石材店が使う用語になります。建墓権は、霊園墓地でお墓の購入者がお墓を建てる権利と思われがちですが、建墓権はお墓を建てる業者が霊園墓地からお墓を建てる権利のことで墓石同業者や石材店が建墓権を購入します。
建墓権は墓石の業者が霊園墓地からお墓を建てることができる工事を請け負う権利のことで霊園墓地などのお墓を購入する人がいる権利ではありません。個別のお墓を建てる権利というよりもお墓を建てる区画すべての権利のことを建墓権といい、霊園墓地での墓石を建立する権利のことをいいます。
建墓権がある場合はお墓を建てたい人たちは、建墓権を所有している業者に頼まなければ霊園墓地などでの墓石の購入はできません。
霊園の経営者から与えられた建墓権を得た石材会社や墓石の販売会社が「指定業者」と呼ばれてその霊園の墓石を販売する権利のすべてを得ることができ、石材会社などが霊園の開発から手掛けておりその開発費を負担している場合は自動的に建墓権を与えられるケースがあります。また建墓権を所有している指定業者である石材店などが販売している墓石については、全ての指定業者で安心できる墓石を販売していることを表す権利ではないので稀に悪質な指定業者も存在するので注意が必要になります。このような建墓権のある霊園墓地は、近年首都圏などを中心に霊園開発が進んでおり異業種からの新規参入を目論む業者も多くありトラブルが起きることもあるので業者の選択には注意が必要になります。
- 霊園開発には異業種の参入もあるため業者選びは注意が必要
- 霊園開発は首都圏を中心に開発が進んでおり高齢化の波により需要は多い
- 首都圏ではお寺の檀家となっている家庭が少なくなっているため霊園墓地での墓石の購入は進んでいる
このような理由から今後も霊園墓地での人気は高くなり建墓権の価格も上昇する傾向にあります。